学生と会社員の価値観のちがいで去っていった彼女。研究で忙殺されていた日々。彼女がアパートの前にいて。。

公開日:  最終更新日:2019/02/19

40歳の会社員です。
今から17年前の話です。

当時、私は大学院生で、研究と論文に追われる毎日でした。

私には大学3年から付き合っている彼女がいましたが、彼女は大学卒業後、証券会社に就職しました。

完全朝方の彼女と完全夜型の私では、生活サイクルが違っていたので、日々の連絡もとりにくく、唯一週末に会うくらいでしたが、私は上手くいってると思っていました。

しかし、別れは唐突にやって来ました。

好きな人ができたから、別れて欲しいと言われました。
相手は同じ会社の先輩だそうです。

私と話しても、学生と社会人という生きている世界が違うせいか、共通の話題も価値観もなく、楽しくなくなったと言われました。
付き合いが長いせいか、きつい言葉を連発で浴びてしまいました。

情けないことに私は、混乱のため、思考がフリーズしてしまい、何も言えず、ただ、去っていく彼女を見送ることしかできませんでした。

しばらくして、ようやく落ち着いて来たのですが、怒りや寂しさより猛烈な脱力感で、全てが面倒になってしまいました。

それから一週間、風邪ということで、研究室をサボり続け、タバコと水と少しの食料で生きていました。

しかし、一週間もそんな物忌み生活を続けていると、さすがに飽きてしまい、そろそろ再始動するかと考えました。

その区切りとして、彼女に手紙を書いて出すことにしました。

彼女に対して想うことはたくさんありました。
怨み辛み、妬み、後悔、愛情。
しかし、便箋を前にするとなかなか文章になりません。

結局、思い悩んだ結果、今までの感謝と今後の健闘を祈っていると書いて、ポストに投函しました。

それから私は日常に復帰し、溜まった研究と論文に追われる生活に忙殺されていきました。
ある意味、いつもの毎日です。

しかし、ある日、彼女への気持ちが再燃しました。

その日も研究室からフラフラで帰宅すると、アパートの前に彼女がいました。

仕方ないので、部屋に入れると彼女は泣きながら言いました。
「やっぱり忘れられないから、許してもらえるなら、もう一度やり直したい」
私は即答しました。
「OK」
なんだかんだで、彼女が忘れられず、いなくなって、余計に彼女の大切さを実感しました。
彼女も同じだったらしく、私からの素っ気ない手紙で、完全に関係が終わったことを実感してしまい、気持ちを押さえられなくなったそうです。

そんな彼女も、今では私の妻となって、2人の子どもをせっせと育てています。
今ではこの別れ話は笑い話となるくらい幸せな毎日を送っています。


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